アレルギー性鼻炎

アレルギー性鼻炎とは

アレルギー性鼻炎とは

くしゃみ、水鼻、鼻づまりを発作的に繰り返す病気です。

本来、人間には無害な、花粉、ホコリ、ダニ、カビなどを、免疫機能が体にとって有害なものと判断して、それに対する抗体を作ってしまうことによって起こる過敏反応です。

アレルギー性鼻炎の治療法

アレルギー性鼻炎の治療法

基本的には抗原(原因となる物質)が鼻の中に入るのを減らすのが一番です。

抗原のエキスを注射して体をそれに慣らせる減感作療法という方法もあります。
これは週に1回から2回の注射を長期間行う必要があるので、一般的には症状を抑える内服薬や、点鼻薬を使う治療が主となっています。

副腎皮質ホルモン剤を筋肉内に注射する方法もあり、これは1回の注射で2〜4週間効果が持続するのですが、強い副作用が出ることがあるので、あまりお勧めできません。

レーザー治療

レーザー治療とは鼻の中の粘膜にレーザー光を当てて、粘膜の腫れをとり、粘膜内に抗原が入りにくく、また入ってきても反応が起こりにくい粘膜に変える方法です。

たとえば、花粉が10個粘膜にくっつけば、くしゃみ、鼻水、鼻づまりが起こっていた人が、レーザー治療を行った場合、100個くっついても症状が出なくなるということです。
しかし、花粉が何百個もくっついたら症状がでることもあります。

レーザー治療の安全性
レーザー光は鼻粘膜で吸収され、体内には入りません。
妊娠中、授乳中や、他の病気のために薬が飲めない方にはもっとも適した治療法です。
子供さんでも、ガーゼを鼻の中に入れることができるぐらいであれば、問題なく行えます。小学校高学年くらいなら大丈夫です。

レーザー治療の時期
杉花粉の場合は、症状の出る2週間ぐらい前にしておくと、そのシーズンは症状が軽くてすみます。1月にしておくと良いでしょう。
発症後でも有効ですが、シーズンの終わりかけだとあまり意味がありません。
イネ科や他の花粉症でも同様ですが、ハウスダスト、ダニ、カビ、動物の毛など一年中あるものが原因の場合はいつ行ってもいいと思います。

実際のレーザー治療

レーザー治療が適した人は
内服薬や点鼻薬で効果が不十分な方、妊娠中や、薬を飲むと眠気が強いなどの理由で薬が飲めない方、鼻粘膜の腫れが強くてもとに戻りにくくなった方などがレーザー治療に適しています。

実際のレーザー治療
痛み止めの薬がついた小さいガーゼを鼻の中に15分程度入れておきます。
これで粘膜の表面は十分麻酔されますので、注射などは不要です。
ガーゼを取り出して、細いバイブを使って鼻粘膜にレーザー光を当てます。
両側は10分程度で終わります。
痛みはほとんどありませんが、奥の方では少しチクチクする感じがあるときがあります。
痛みに限らず具合が悪いことがあれば治療中も喋れますので、遠慮なくおっしゃって下さい。

通常は1回の治療で終了するのですが、粘膜の腫れが強い場合などは、腫れが引くまで奥の方が見えにくかったりするので、1週間に1回の治療が2〜3回必要な場合もあります。


レーザー治療後は
お風呂など日常生活に特に制限はありません。
最初の2〜3日は、レーザー光を当てたために逆に粘膜が腫れて、鼻づまりが強くなったり、鼻水が出たりしますが、鼻を強くかむと、血がにじんだり、水鼻が多くなったりすることがあります。ティッシュで拭くか、軽くかむ程度にして下さい。
レーザー光を当てた粘膜には薄いかさぶたがつきます。10日前後でこのかさぶたが取れて、その後に新しい粘膜ができてきます。

レーザー治療の効果、費用

レーザー治療の効果の持続
鼻粘膜のアレルギー反応の強さ、レーザー光に対する粘膜の反応は個人差が非常に大きく、5年以上効果が持続する方もいますし、毎年治療を追加する必要のある方もおられます。
再発した場合も、治療には危険性が無いので、再治療は何度でも可能です。

レーザー治療の費用
保険が適応されます。
片側で、2割負担で1800円。3割負担で2700円です。
両側ではその倍となります。